6 技術勉強会&ご相談

Yhtd120112mgr トップ・アスリートやプロ野球選手に対するセラピー&コンディショニングの中でスポーツ・マッサージは欠かせない技術です。これからプロフェショナル・セラピストやスポーツ・トレーナーを目指す国家資格取得者の方、またこれから国家資格を取得される学生さんに是非一度はご参加頂きたい技術勉強会です。

 

講習内容はスポーツマッサージの基本形から応用技術まで多岐に亘りますが、現在の技術レベルに合わせながら丁寧にご指導致します。

たとえばプロ野球・球団専属トレーナーとして入団を希望している場合、スポーツマッサージ等の実務試験が行われているケースもあります。選手のコンディションを整える目的や傷病・故障を治すために行うマッサージ施術等に関しては特に技術力の伴った即戦力トレーナーが現場では求められている・・ということになるでしょう。

 「投手へのスポーツマッサージに関する注意点」や「野球肩・野球肘に対するスポーツマッサージ施療への心がけ」等を含め、スポーツマッサージは一般的なリラクゼーション目的の施術とは手技手法を含め、根本的に違う一面も持ち合わせておりますが、その上で「私自身がプロ野球の世界で実体験の中から育まれてきたもの」を含め、当勉強会では充実した内容でご教示させていただこうと考えております。

 

<募集概要>

* 有国家資格者もしくは国家資格取得予定の方
* 2名1組もしくは1名のみ
* 会費:2名で11,000円(約1時間半)、1名で6,000円(約1時間)
* 希望日・希望時間帯をお電話でお伝え下さい。

◎ スポーツ児童を指導保護されているご父母、指導者の方々には適切なマッサージ法等の指導も行っております。詳細はお電話でお問い合わせ下さい。

◎ スポーツ児童を指導保護されているご父母の方々には、スポーツ障害、コンディショニング法についてカウンセリング等を行っております。詳細はお電話でお問い合わせ下さい。



先日も高校生の方からご質問を頂いたのですが、治療院業務について・・・というよりは、「日本プロ野球界のトレーナー」に関するご質問内容でしたので、今回はこちらのページでそれらに関連した内容を掲載しておきたいと思います。

トレーナーを目指したい・・そう考えていらっしゃる皆さんのお役に立てば幸いです。(by院長)


Q:日本プロ野球のトレーナーを目指す場合、まずどのような資格を取得しておいた方が良いでしょうか?

A:プロ野球のトレーナーの方々が取得しておられる国家資格で一番多かったのは私を含め、「鍼灸マッサージ師」です。これは恐らく現状も変わってないと思います。

Q:なぜ「鍼灸マッサージ師」の資格を取得した人達が一番多いのでしょうか?

A:そもそも日本のプロ野球界でトレーナーという仕事に携わってきた我々の先輩達が「鍼灸マッサージ師」だったから・・というのが一番の理由じゃないかと思ってます。

しかし現在は鍼灸マッサージ師以外にも、柔道整復師やATC、CSCS、日本体育協会認定のAT、病院のリハビリ施設等でリハビリを担当しているPTなど、様々な資格認定を受けた人達が日本のプロ野球界でトレーナーの仕事に関わっています。

Q:そういった各種資格認定を受けた場合に、何か利点があるのでしょうか?またそれらを全て取得する必要はありますか?

A:私のように「鍼灸マッサージ師」の資格を持っていると、「直接手を触れて施療が行える、治療が出来る。」といったことが公に認められる・・・といったところは大きな利点ではないかと思います。

そもそも日本国内ではアメリカのように「トレーナー認定資格」というものが公の機関で国家資格化されておらず、現状では日本体育協会が認定するAT(アスレティック・トレーナー)という協会認定制度はあります。しかし実際はAT認定されていない人達も含めて、日本国内ではトレーナー活動を行っている人もいますし、「行える」のが現状です。

しかし日本でトレーナーの国家資格が無いからといって、人体解剖学や生理学も学んでいないような人達がトレーナーを職業に出来るわけがありませんし、怪我をしたときの応急処置や対応方法、それから緊急を要する際の対応方法など、知識や技能を学んだ人達で無ければ全く役に立たないわけですから、そういった意味からすると、まず人の身体について勉強をしなくてはならない、またはそのような国家資格を持っている人達がトレーナーという職業に就く・・といった場合、必然的に上記のような資格認定を受けた人達になる・・・と、そういうことになるんでしょうね。

ある方が、「トレーナーという職業は、看護師のようでもあるし、救急救命士のようでもあるし、治療院の先生のようでもあるし、フィットネスクラブのパーソナル・トレーナーのようでもあるし、学校の体育の先生のようでもあるし、とにかく色んな事をやらなくてはならないから大変な仕事だよ。」・・・と仰ってましたが、そういった色んな仕事の要素が求められるてくるが故に、上記のような各種資格認定を受けた人達が関わっている・・・ということになってくるんでしょう。

そういった各種国家資格認定を受ける専門学校や大学などで、どのような知識や技能を学ぶ事が出来るのか?ということは一番大切な要素ですし、その資格認定を受けていればトレーナーという職業以外に、「どんな仕事が公で出来るのか?」というのは最も大切な要素に入ってくるでしょう。

プロ野球のトレーナーを辞めても、私のように「鍼灸マッサージ師」という資格を持っていれば、鍼灸マッサージ治療院を開業出来ますし、PT(理学療法士)の資格を持っていれば病院に勤めることが出来ます。また柔道整復師の資格を持っていれば接骨院を開業することが出来ます。

またそういったメディカル関連の資格を持ちながら、プロ・スポーツ選手と個人契約を結んでいる人達もいるし、各種学校の講師として勤めている人達もいますから、これらの国家資格を持っている人達が開業・病院勤務に仕事の範囲が限られてしまうわけではありません。

またATC、CSCS、ATといったアスレテック・トレーナーやストレングス&コンディショニング関連の認定を受けている人達も、最近では様々な場面で仕事の領域を広げており、例えば病院に勤めてリハビリ施設内で運動指導を行っていたり、個人でトレーニング・ジムやコンディショニング・ルームを開業したり、パーソナル・トレーナーとしてプロ・スポーツ選手と個人契約を結んでいたり、大学や社会人のスポーツ・チームでコーチ&トレーナーとして仕事をする方々もいらっしゃいます。

そういった意味からすると、まずメディカル面、フィジカル面の仕事・・・といった2つの側面から考えていけば、自分がどのような資格認定を受けておけば将来的に良いのかは、ある程度明確になってくるんじゃないでしょうか。

謂わば、そういった将来的な展望も含めて各種資格の利点をまず見出していくほうが良い・・と、そういうことですね。どんなスポーツの世界でもそうですが、一生涯死ぬまで同じチームで仕事を続ける・・ということは恐らく少ないはずですから、そうするとその後の事も考えながら資格に関する利点を見極めていかなくてはならないということになります。

現在、僕自身は鍼灸マッサージ院を開業して地域の皆さんや遠方からお越しくださる皆さんから様々なご相談をお受けしながら治療を主軸にして仕事をしていますが、そのような状況の中で経験させて頂いた事は、プロ野球の世界では絶対に経験できなかったことです。

自分の仕事の価値観を見つめ直す意味でも、開業というのは非常に良い経験になるんじゃないかと思いますし、そこで得られた経験をどう次に生かしていけば良いのかを考えながら今は仕事を続けています。

A:少しシビアな質問になりますが・・・プロ野球のトレーナーは、どれくらい賃金を貰ってるんでしょうか?

Q:これは年齢や経験値、それからどんな知識や技能を持っているのかという部分を含めて球団からの提示はありますが、金額はマチマチじゃないかと思います。決まりというものはありませんからね。ただ契約形態はプロ野球選手と全く同じで「1年契約制」ではないかと思います。給料ではなく、「報酬」という形で賃金を頂くということです。

あくまでも球団から提示された金額にこちらが同意して契約が成立すれば、それで1年間仕事をするというスタイルになります。その上で1000万円以上で契約している人もいれば、600万円以下の人もいる・・ということになるでしょう。プロ・スポーツとは、そういう世界ですから。

それからチームが優勝したときに賞金を貰ったり、1軍に在籍した場合にはチームが1試合勝つごとに賞金が出るであるとか、オールスターゲームに参加した際にはNPBから参加報酬を貰ったりと契約以外のお金がボーナスで入ってくることもありましたが、そういった報酬もちゃんと税金だけは引かれますので、そのような類の収入もある・・・ということになります。

A;プロ野球のトレーナーとして仕事を続けてきたなかで、嬉しかったこと・辛かったことはありますか?

Q:もちろん嬉しかった事は沢山ありましたけど、やはりファイターズが日本一になったときですよね。もうこれで何も思い残すことは無いな、とそう思いましたから。それまでの辛かったことや苦しかったことは全部あの時に消えてなくなってしまうくらい本当に嬉しかったですね。

結局、スポーツの世界というのは1年1年が戦い、勝負の日々ですからね。選手達が存分に力を発揮してくれて、チームが勝つことが一番なんです。

故障者が多ければ多いほどチームの戦力はダウンしますし、トレーナーも忙しくなりますから、そういう時はやはり大変ですよ。だからこそ怪我や故障をする選手が少なくて、その上で選手たちが良いプレーをしてくれて、それでチームが強くなっていけば、それが一番ですからね。そこを目指してみんなが力を合わせて仕事を続けているわけですから。だからチームが優勝すること以上の喜びは無いんですね。その上で賞金を頂いたり海外へ優勝旅行にチーム全体で出かけるといったことは当然嬉しかったことですし、一生の思い出になりますからね。

A:最後に・・・。今後のアドバイスがあれば宜しくお願いします。

Q:今まで何人かの若い人達が同じ件で相談を受けにきたことがあったんですが、トレーナーの仕事ってはじめにもお話したように、色んな要素があるわけですよね。応急処置・治療に関する知識や経験はもちろん必要だし、トレーニングやコンディショニング、それからリハビリも見なくちゃならないし、医師との連携だとかチーム内での意志の疎通だとか監督・コーチ・選手との人間的な関わりあいも大切になってくるし、トレーナー同士の関わりあいというのもありますからね。

みんなそれぞれが同じ目標に向かってはいるんだけど、見方だとか感じ方だとか考え方は人間だから少しずつ違うわけですよね。

でもどんな世界でも同じだと思うんですが、足の引っ張り合いをやるようなことでは、何も上手くいかなくなるだろうし、精神的にバラバラになってしまってはダメだと思いますね。リーダーがいるとすれば、そのリーダーを軸にして一つにまとまっていくというのは一番大切なんじゃないでしょうか。

プロ野球の世界においてチームの一番のリーダーは監督ですからね。そしてコーチ・選手がいて、その間に我々トレーナーがいる・・・という関係性がありますよね。

そういう中で自分が最も役に立てる場面や役割というものがあるとすれば、それが何なのか?を常に考えながら仕事が出来れば、それが一番大切なことじゃないかと思います。全部一人で出来れば簡単だろうけど、今の時代はそうはいかないですからね。やはりチームで仕事をするという意識と行動が求められてくるんじゃないでしょうか。

それから縁を大切にしていくということでしょうね。縁があれば、そこに運が生じるからね。縁というのは要するに人間関係のことなんだけど、その関係性を良い方向に向けていく努力だけは忘れないで欲しいと思います。

僕自身もプロ野球の世界に入る前には、学校の同窓生の中で既にジャイアンツでトレーナーをやっていた方がいらっしゃったので、その方にアドバイスして頂いたり、大学の硬式野球部でトレーナーをやっていた方にお話を伺ったりしたものです。

またプロ野球の世界で仕事をするようになれば、チーム・ドクターはもちろんの事、各地域の医療機関にもお世話になることが多くなります。そういった医療関係者である医師の先生達にもアドバイスを頂いたり、勉強させていただく機会が多くなるはずですから、そういった経験が仕事を続けていく上で、大変役に立っています。またなかにはそういった医師の下で働かせて頂いたりして、自分達の職域を拡げているトレーナーの方々もいらっしゃいます。

ですから僕達の仕事というのは未知数があって、やりがいのある仕事ではないかと思いますし、仕事形態に関しても可能性の残された仕事ではないかと思っています。ぜひ頑張って下さい。




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