東京マラソン2011を完走しました!!(もちろん院長じゃないですよ!)
仕事をこなしながら年間を通してマラソン大会へ出場されている社会人ランナーの方々がここ横浜・多宝堂には数名おこし下さっておりますが、開院以来からご来院いただいている保母さんランナーのHさんが見事に2月27日(日)に開催された「東京マラソン2011」で完走を果たされたそうです。完走タイムは「3時間44分」だったそうですが、当日は体調も頗る良かったようなので、本当に良かったです。Hさん、おめでとうございます!(*^_^*)
当日はテレビで録画しながら施療の合間合間で中継を見ていたんですが、しかし凄い出場者の数なんですね東京マラソンは。
先日も川和町からご来院頂いた北海道ご出身の男性が、やはり数年前からマラソンにチャレンジされているというお話しを伺ったばかりだったんですが、「東京マラソンもそうだけど、今は大会にエントリーしてもなかなか抽選に当たらないんだよね・・。それだけみんな走っているということなんだろうねぇ。」ということで、ランナー人口が本当に増えているみたいなんですね。
ここ都筑区には緑道が続いているので、よく見ているとランナーの方々が練習で走っている姿を目にする機会も多くなりましたよね。ランニングは健康に良いっていうのは誰しも理解出来ることだとは思いますが、僕はランナーの方々の「下肢」をいつもこの手でマッサージしながら感じているのは、「なんて素晴らしい筋肉なんだろう!」ということなんですね。
野球やサッカーをプレーしている人達の下肢の筋肉というのは、とても硬いんですね。ボールを蹴ったり、ボールを投げたりバットを振ったりする場面では、どうしても「踏ん張る動作」が入りますから、そのような動作によって下肢の筋肉はどちらかというと硬くなりがちなんでしょう。しかし走る動作で下肢の筋肉が硬くなるといっても、野球やサッカーをやっている方々のような硬さには絶対にならない・・・これだけは云えると思います。今まで多くのランナーの方々の下肢をマッサージしながら一番実感してきたのは、「良い感じで走れていれば、フルマラソンに出場した後であっても、非常に柔軟性に富んだ筋肉の状態になっている。」ということなんですね。
もっともウルトラ・マラソンや山岳マラソンのように距離がもっともっと長くなったり、長い坂道が続くコースの場合には別の話になりますが・・・。
長いスパンで考えてみると、ランナーの方々にもバイオリズムのようなものがあって、なかなか思うように走れず調子の悪い年もあれば、非常に快適なランニングを行える年もきっとあると思うんですよね。そんな中で横浜・多宝堂に起し下さっている皆さんの下肢の状態や腰・骨盤の状態を確認してみると、「良いときと悪いとき」の差が「よく現れているんじゃないかな?」と思うことがあります。
僕が感じてきたのは「腰や膝の裏」にストレス性の筋緊張を認める場合には、「あまり調子が良くないんじゃないかな?」と感じてきましたし、「大腿四頭筋と前脛骨筋」に柔軟性に富んでいる「良い張り」を認めると、「きっと上手く走れているんじゃないのかな?」と感じることが多いんですね。もちろん多少の個人差はありますが、それは直接この手から感じ取る事の出来る「筋肉の張りから現在の状態を確認する私自身の物差し」になっているんですね。
プロ野球の世界でトレーナーをやっていた頃もそういった部分を大切に仕事を続けてきたので、どうしても「良い状態なのか悪い状態なのか?」という自分自身の物差しを常に無意識的に感じ取る「クセ」がついてきてしまったんじゃないかと思うんですが、それは施療家としてはとても大切にしなければならない部分じゃないかと思うんですよね。
「悪い状態の筋肉の張りをいかに良い状態にするのか?」また「良い状態の筋肉を常に維持させていくにはどうすれば良いのか?」そんなことを考えながら今まで施療を行ってきました。そのなかには「鍼治療によってアンバランスな筋肉の状態を改善」したり、どうしても腰や股関節周囲の緊張が取れない場合には「ある手法」によって、今まで腰痛や股関節痛を改善してきたんですが、それは「教科書」には載っていないけれど、今まで多くの施療の中から培ってきた私自身の大切な治療術になっているんですね。
筋肉は「収縮したり伸張しながら力発揮」をしていますが、スポーツ競技によっては、あらゆる動作要素が加わってきます。野球とマラソン・ランナーでは走的要素による共通項もあれば、「全く違う動的な要素」があるので、疲労をおこす各筋肉の部位にも大きな違いがみられています。それはバスケットボール選手とバレーボール選手にも当然違いがみられますし、テニス・プレーヤーとゴルフ・プレーヤーにも違いが見られるのと同じ事なのです。
そのスポーツ競技の動作的な要素から「どこに一番負担がかかるのか?」というのは、よくよくそのスポーツを行っている選手の「動き」を実際にこの目で見てみないと解らない事も多いものなのです。しかし長い間にわたって様々なスポーツ選手達の身体に施療を行いながら、私自身の手の感触から出来上ってきた経験的な物差しによって、今ではスポーツ競技名を聞くだけで、「何処に一番負担がかかりやすいのか?」を事前に予測してしまえるようなケースも多くなってきました。もっともすべてのスポーツ・・・というわけにはいきませんよ(笑)
まだまだ私が経験していないようなスポーツ競技を行っている方々への施療を心待ちにしているのは、実はそんな理由からです。昨年はウインドサーフィンやスカッシュ、それからスキーやスノーボードを行っている方々の施療を通じて大切なことを感じ取ることが出来ましたし、これからも様々なスポーツ競技の方々と出会ってみたいものですね(*^_^*)