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腰椎椎間板ヘルニアを治すために必要な要素は?

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横浜・多宝堂治療院にご来院頂いております皆様、また普段から当ホームページをご利用下さっている皆様、誠にありがとうございます。

前回ブログ記事を投稿させていただいたのが、7月14日でしたから、既に2ヶ月余りの時間が過ぎてしまいました。こうやって時間の経過がますます早く感じられるようになってくると、本当に「一日一日の大切さ」というものを実感せずにはおれなくなりますね(笑)

日々、お仕事をお勤めされていたり、学生の皆さんは勉学にスポーツにとスケージュールの詰まった生活の中で、こうして治療院へと足を運んで下さっているわけですから、そういった皆様の「大切な時間」をお借りしながら治療に携わらせて頂いているわけなんですよね。

もちろんその代価として私は施療の度に皆様から治療代金を頂いておりますから、大変重要な責任を感じながら毎日の仕事に取り組んでいかなくてはなりませんし、大切な皆様のお時間をお借りしているわけですから、できるだけ効率的に治療を行わなくてはなりません。

ここにいらっしゃった皆様が、一回の治療機会でどれだけお悩みを解決されているのか満足されておられるのか・・・そこが私自身の重要な日々の課題でもあり、毎日仕事が終わってから治療を振り返り、そしてそこでまた研鑽を重ねていく・・・という毎日の繰り返しでもあります。

そんな中で、先日このような嬉しいお知らせが入りました。

こちらの患者さん(仮名・Kさん)は、ちょうど今年の5月くらいに初めて横浜多宝堂にお越しいただいた男性だったのですが、当初、「慢性的な腰痛と坐骨神経痛」がお悩みでご来院下さったのです。

Kさんにお話をお伺いしてみると、「実は背骨に異常があって、外科的な手術による解決策もあるんですが、何とか手術しないで治したい」・・・とのご相談でした。

詳細は割愛させていただきますが、この男性の腰部には「腰椎椎間板ヘルニア」と「腰部脊柱管狭窄症」といった疾患があって、その為に慢性腰痛や坐骨神経痛が発症していたご様子だったわけです。

Kさんは医療機関で詳細な精密検査を受け、その上で整形外科の専門の先生からは治療法として外科的手術をお薦めされていたものの、実はお仕事をされながら「あるスポーツ活動」を行っており、アマチュアスポーツ活動の中で日本や世界の大会にご出場されながら、大変優秀な成績を飾られていたご様子でした。

ですからできれば手術を避けて、何とか自力で治す方向性は無いのか?といった考え方に向かったのは、そういった今後のスポーツ活動を続けられる上で、ここが「重要な分岐点である」・・・・そう感じられていたからなのでしょう。

「もし手術をすれば1年以上、スポーツ活動が出来ないかもしれない・・。」

たしかに手術を選択すれば、リハビリ期間を含めれば、1年以上はかかる脊柱疾患ですから、その「時間が長いのか短いのか?」と問われれば、Kさんにとってその時間はあまりにも長く、そしてその時間という要素だけでは無く、巷でも囁かれているようですけれども、手術後に足のしびれが残ったり、筋力が落ちてしまうかもしれない・・・そういった手術後の不安が一番先にあったのではないかと感じました。

幸い、このようなお悩みを抱かれてきた患者さんの治療に相当数携わらせて頂いておりましたし、治療による良き効果も認識しておりましたので、Kさんにそのようなお話をしてみると、「治療をお願いします。」とのご希望でしたので、初回を含め2ヶ月の間でしたが、4,5回ほど治療に携わらせて頂きました。

今月Kさんからご連絡が入り、「あれから仕事もトレーニングも続けて、最近東北地方の大会に出場して好成績をおさめることが出来ました。」とのお話をお伺いしたのです。

私は電話の会話の中でKさんに、「あの時に手術を選択しなくて本当に良かったですね。」そう言ってしまったものの、まだKさんのお話を伺っただけで、お身体の状態を完全に把握していたわけでは無かったので、あとから失礼だったかな・・・と反省したのですが、それから1週間後にKさんの施療を行わせていただくと、確かに体幹部や下肢の筋肉に疲労性の緊張が認められるものの、以前よりも筋量がアップして抵抗力が増しているご様子だったので、私はあらためて人間が持っている治癒力というものに大変希望を抱かせられたわけです。

「できれば手術はしたくない。」

これは慢性腰痛や坐骨神経痛を抱えられたどんな患者さんにも共通したご希望ですが、Kさんのように手術を回避して保存的に治療を進めていく場合、一番大切なことはご本人の決意と、疾患に対する正しい認識、そして日常における生活法です。またどのようなスケジューリングで治療を行っていくのか・・・ということも当然ですが重要な要素になってくるでしょう。

いずれにしましても、このようにKさんからお伝えして頂いたようなケースが重なれば重なるほどに、私は人間の治癒力を信じて治療を行うことの大切さを身にしみて感じています。

今年も学生さんや主婦の方から同じような慢性腰痛症や坐骨神経痛などの治療に関するご相談を頂きながら、現在も日々治療を行わせて頂いておりますが、腰部にヘルニアがあって、今までずっとお薬を飲んだりリハビリに通っているけれども、なかなか痛みが治まらない、運動が出来ない・・・そういうお悩みを数多く伺ってきましたけれども、治療によって人の持つ治癒力(治る力)を有効に働かせていけば腰椎椎間板ヘルニアは必ず治って、元のように元気な姿で活動することが出来るのではないかと思います。

その根本的な考え方をワードとして掲げるならば・・・

「血液作用を有効に働かせる為に必要な治療的な要素は何なのか?」
「筋肉と神経の相関関係を取り戻すにはどうすればいいのか?」
「痛み感覚の本当の原因はどこにあるのか?」
「足りない要素を補い多すぎる要素を捨ててしまう為には?」
「治そう、治りたい・・という意識を意志にまで転換するには?」

そういった詳細な要素を解決するために治療を行いながら推し進めてきましたが、更にKさんの経過が今後も良き状態を維持できますように・・・そんな思いを込めながら、今日はブログに綴らせて頂きました。

まだまだエピソードを書ききれていない部分が沢山あるのですが、皆さんの笑顔と今後のご活躍を心で深く願いながら、今日からまた皆さんのお時間をお借りして施療に汗を流して参りますので、この9月後半から年末にかけても横浜・多宝堂治療院をどうぞ宜しくお願い致します。

院長プロフィール・ページでも触れましたが、こちらの新たな治療院ホームページも皆さんから沢山ご活用して頂いておりますようで、スマートフォンからのアクセス数が大変多くなっています・・・との事でした。

本当に嬉しいですね。自前で作ってきた手作り感覚のホームページですが、ブログも何とか続けて参りますので、どうぞこれからも院長ブログにも是非アクセスして下されば幸いです。宜しくお願いいたします。(by 院長)