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少年野球教室の意義とHit BB(ヒット・ベースボール)

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アマチュアとプロとの垣根を越えた野球技術の教育や修練の場というのは本当に限られていると思うが、なかにはHit BB(ヒット・ベースボール)で行われているような、地域や地域外からお子さん達を募り「プロ野球関係者」が主になってお子さん達と身近にコミュニケーションを取りつつ野球技術の指導をする形態の野球教室というものもある。

そういった形態の少年野球教室の中には、プロ野球の球団主催で行われている場合もあるし、個人経営の会社組織としてプログラムを組んでいるケースもあるだろうし、なかには元プロ野球関係者(元プロ野球指導者など)主催による野球塾などもあるだろう。

野球技術と一言で言っても、「投げる、打つ、守る、走る」といった4つの大きな動的要素があるなかで、例えば「投げる」という要素でさえ、投手と捕手には違う要素の「投げる」があるし、内野手と外野手でも違う要素の「投げる」が出てくる。

また「守る」というのもそれと同じで、投手の守備、捕手の守備、内野手の守備、外野手の守備には違う要素があるので、ポジション別の指導は欠かせないものとなるが、もちろんプロ野球の世界では各ポジション別のコーチング・スタッフによって各々のポジションに分かれ技術的な指導が行われているのだが、その他にも投内連係や内外連係を含め、試合形式のシートノックによって、総合的な守備練習で「チーム全体の総合的な守備力の強化や指導」も行われている。

もちろんプロに限らず、これらの練習内容や技術練習というのは少年野球や中学高校野球でも行っているだろうし、ピッチャーであればピッチングを、キャッチャーであればキャッチングを、バッターであればバッティングを個々に練習していると思う。

それではアマチュア野球の指導の中で唯一見当たらないものは何なのだろう?と考えてみても詳細な部分は知り得ないので良く解らないが、やはりまず環境的な要素の違いはあるんだろうと思う。

もちろん高校野球に目を向ければ、ナイター設備が常備していたり、室内練習場やトレーニング・ルームまで常備されている学校があるのだから、「プロとさほど差が無い」と言えるようなチームも存在するのだろうが、そういう観点からするとスポーツを行う「場」というのは技術修練にとって欠かせないものであるし、そこに「どんな指導者が居て、どんな指導を行うのか?」という総合的な環境によって、プレーヤーを大きく育てる一つの道筋が出来上がってくるのではないかと思う。

またスポーツというのは「体力と精神力」というものが根本にはあって、その心身を共に鍛えるという面からすれば、栄養的な要素やトレーニング的な要素、コンディショニング的な要素は欠かせないだろうし、お子さんの心を培う場面では、道徳性やイメージ力、観察力などにも目を向けていかねばならないんだろう。

ここ横浜・多宝堂にも少年野球で活動しているお子さん達がやってきたり、高校や大学野球でプレーしている選手達も訪れてくるのだが、みんなそれぞれの持ち場の中で、色んな事を感じながら野球をプレーしていて、その最中で身体的な故障やケガ、それからコンディション調整の為に、私の施療を受けながらも技術練習の話やトレーニングの話、はたまた練習環境の話しなど多岐にわたって話題を広げながら、プロ野球とアマチュア野球の違いなどをここで感じたりすることも多い。

また体格的なお話しの中には「何とかもう少し背が伸びないだろうか?」とか、「体重を増やしたい」といったようなものもあるし、「もう少しボールのコントロールを良くしたい」だとか、「スピードのあるボールを投げたい」なんていうのも良く耳にしていて、みんなそれぞれが自分自身の野球技術の中で「足りないものや磨きたいもの」を持っているのだということを理解させられる。

そんななかでHit BB(ヒット・ベースボール)では、ファイターズ時代に苦楽を共にしてきた元指導者・選手の方々がお子さん達を指導されていた・・・というお話を聞いて、きっとお子さん達への熱い思いや野球への思いがあるのだな・・と感じさせられるのだが、そのような「思い」を現実の世界に一つの形として提示していくのはやはり大変な作業だし仕事ではないのかと思っている。

ゴルフにせよテニスにせよ、その他にも様々なスポーツがあるけれど、上を目指せば「プロフェッショナルの世界」があって、もしそこを目指すのであれば、「上を目指せる技術指導」は欠かせないものとなるし、それがある程度の年齢に達する以前から行われているのが現状であればこそ、だからこそ低年齢時から本物の技術指導を受けることができるならば、それがお子さんたちの可能性を開く大きな力になるのではないかと思うし、そのような環境を形作ろうとしていることはとても素晴らしいことだと思う。

一つのものを形作りながら、それを定着させ理解を広げていくのは更に大変なことだと思うけれど、地域の中で「子供たちに野球への夢と希望」を様々な形で届けているHit BB(ヒット・ベースボール)のような少年達への野球教育に私も賛同しつつ是非協力できればと思っています。

確かに「環境を整えていく」ことは大切だと思いますが、まず「人間の情熱」があればこそ、そこに未来あるお子さん達を育む大きな力になっていくのではないでしょうか。

【Baseball education】

野球教室、野球コーチング術、プロの指導による少年野球の技術とメンタルの育成

Hit BB(ヒット・ベースボール)