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足関節捻挫・完治後のフィールドにおけるリハビリ・トレーニング

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今日、午後1番目に御来院いただきましたクライアントのAさんから御依頼があった「足関節捻挫完治後におけるフィールドレベルでのトレーニング」を治療院近辺にある某公園内のフィールドを使い行って参りました。

Aさんは今年の中旬頃に足関節を捻ってしまい捻挫の痛みに悩まされていた御様子でしたが、受傷後に病院で治療を受ける中にあって足首の固定期間がやや長かったせいなのか、足関節にかなりの運動制限が残ってしまった為、御趣味にされているテニスをなかなかプレー出来なくてお悩みの御様子でした。

そのような経過の中、数か月前から横浜・多宝堂に御来院いただきながら治療を行い、現在はストレート走を70%以上のところまで走れるほど運動レベルは上がってきたのですが、その後の病院でのリハビリ(理学療法など)を継続してきたものの、フィールド・レベルの運動に対して、まだ不安が残っている・・・とのことでしたので、今回はその不安を取り除くことを目的に様々な形態でフィールド・トレーニングを行っていきました。(おそらくご本人はかなりキツかったのではないかと思いますが・・・。)


足関節捻挫が完治したとしても、運動レベルを以前と同じ状態まで戻していく為には、やはりフィールド・リハは欠かせない項目になっていきますが、通常、病院内で受けるリハビリというのは、たとえば足関節の捻挫で言うと、「関節の可動域がある程度まで戻ってきて、力を入れたときに痛みが無い状態」までくると、そこで終了してしまうことが多いものです。

ところが実際には、今まで通りテニスをプレーしようと思っても、「再発の危険性」を何となく感じていたり「動いたときの足関節の違和感」というものが解消されていかなければ、「スポーツを行うことにためらいや不安が残ってしまう。」ということになります。

しかしその不安や違和感というものは、実際にフィールドで体を動かしながら解消していかなければならないものであって、ここのセクションというのは病院施設のリハビリ機関ではなかなか受け持てないのが現状ではないかと思います。

私たちスポーツ・トレーナーというのは、もちろん「関節や筋肉などの痛み」を治療しながら患部の状態を元に戻していきますが、「痛みが治まったら完全に治った」とはやはり考えていません。テニスをプレーしている人であれば、元のようにテニスがプレー出来て初めて、それが「完治」の域に達したと考え経過をみていきます。

ただしこのような考え方で多くのクライアントさん達の治療にあたってはいるのですが、フィールド・レベルや日常レベルに関する情報というものが、クライアントさんを通じてこちら側に伝わってこなければ、そのような対応はなかなか難しいものなので、もちろんこれはクライアントさん自身がどこまでご自分の怪我や故障に対して向き合っているのか?ということで、そこがその後の復帰時期が大きく変わってくる大切な部分になるのではないかと考えていますし、早期復帰を望んでいるのであればクライアントさんご自身が今までご理解出来ていなかったことを「運動を通して理解していただく」のが一番の近道ではないかと私自身は常に考えています。

今日は3つの手法を用いながら、Aさんにフィールド・レベルでの運動を行って貰ったのですが、今後、一日も早くテニスがプレー出来るように私も心から願っております。Aさん、今日は大変お疲れさまでした!(*^_^*)