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頸肩腕症候群・偏頭痛について

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今日は以下の症例について少しお話してみたいと思います。



◎ 男性の頸肩腕症候群
◎ 女性の慢性的な偏頭痛と肩こり、手指のシビレ感

頸肩腕症候群の代表的な症状は腕や肩・指先などに感じる上肢系のシビレや痛みです。

腕や指先に関わっている神経というのは頚椎間や胸椎間から出ていて、原因がこれらの部分の椎間板ヘルニアが原因では無い場合には、「頚・肩腕症候群(けい・けいわんしょうこうぐん)」と診断されることがあります。

この「頚・肩腕症候群(けい・けんわん・しょうこうぐん)」が病院の循環器科で扱われている場合には「血行障害」といって、首の鎖骨の下辺りを通って腕の方に流れている血管や神経が圧迫を受けてシビレや知覚鈍磨といって指先の感覚が鈍くなるような症状を伴う障害が含まれるからです。そしてこういった血行障害の症状が酷い場合には手術が行われる事もあります。(こういったケースでは「胸郭出口症候群(きょうかく・でぐち・しょうこうぐん)」と診断される場合もありますが、これらの総称として頸肩腕症候群と呼ばれているようです。)

<参考Web>


手にしびれを感じる胸郭出口症候群

鎖骨に近い首の前側の筋肉が硬くなってしまい、腕の方に流れている神経や血管がその筋肉の硬さで圧迫を受けてしまうと、それが腕や指先のシビレや痛みとなることがあります。そういったケースの場合にはスポーツ・マッサージや鍼施療などを行って筋柔軟性を高めていくと症状が緩和していきます。

ただし血行障害や神経障害の原因のうち、神経や血管が第一肋骨の圧迫を受けていることが原因のケースでは、構造的な問題として第一肋骨を切除して圧迫を取り除くような手術を行わなければ治らないといったケースもあります。またそういったケースかどうかは病院で検査を受けることで診断を得ることが可能です。一般的にはそのようなケースは稀ではないかと思いますが、なかなか症状が良くならない場合にはそういったケースもあります。

このように原因によっては手術を行わなければ治らないようなケースもありますが、筋肉の硬さによって症状が発現しているのであれば、マッサージや鍼による筋柔軟性の回復によって症状が緩和していくことが多く、こういった腕や肩、指先のシビレや痛みといった症状が長引いている方の中には、もちろん内科的な原因なども含まれてくるので一度病院で検査を受けておくことが大切ですし、安心出来ると思います。

頸肩腕症候群はマッサージや鍼の適応症なので当然、最大の効果を発揮していきます。尚、頸肩腕症候群と病院で診断を受けた場合には、保険療養費の支給によって鍼灸治療を受けることもできます。もし病院(医療機関)の投薬・治療等によってなかなか完治に結びつかない場合には、「保険療養」を受けることができますので、もしそのようなときには是非ご相談下さい。(注・鍼灸保険療養を受けたい場合は、医師からの鍼灸治療同意書が必要となります。)

腕や肩・指先などに感じるシビレや痛みを自覚しているようなクライアントさんが病院を受診すると「頸・肩腕症候群」と診断されるケースが多いようです。

最近ではOA関連の仕事でパソコンのキーボードを長時間打っているような方々に良く見られる疾患の一つですが、こういったお仕事では長時間の座位姿勢、それから指先を使った長時間労働、それから目の酷使などから肩や首の筋肉の緊張を伴っており、肩こりや頚のコリを増長させてしまう悪因子が揃っている為、症状が進行して頸肩腕症候群に移行していくパターンが多いのではないかと考えられます。

日頃から仕事の合間に首や肩、腕から指先を伸ばしたりして軽い運動を入れておくことを心がけていけば、このようなリスクを抱え込まないで済むかも知れませんが、もし症状が出てしまったら、酷くならないうちに施療を受けながらケアを怠らないようにすることで悪化を防げるのではないかと思います。

それから女性の中には頸肩腕症候群の症状と一緒に、偏頭痛まで伴っていたような症例もありますが、こういった症例では首の筋肉がかなり緊張していて、頚部付近の血液の流れが阻害されており、これが頭部の「うっ血(汚れた血液が流れにくくなっている状態)」を生んでしまっているのが原因だと思われました。

こういった偏頭痛を伴っているクライアントさんの頭部(特に頭のてっぺんからやや前に)を指で押さえてみると皮膚面が「ブカブカと波打って」います。また頭の横(目の外側)を指で押さえてみると皮膚面がとても緊張しているのですが、目の周囲や頭部の主要穴を中心にマッサージや鍼を行っていくと、次第に血行が良くなって症状が緩やかに緩和していくのです。

首や肩周辺の筋肉の緊張が強いということは、その周辺の血行は当然宜しくない・・・ということになりますが、それが一つの原因となって頭部から血液が戻りにくくなってしまって、こういった三叉神経痛まで引き起こしていると考えられますが、局所的な血行不全は神経への栄養供給をも絶たれてしまうことがあるので、それが偏頭痛の引き金になっているのではないでしょうか。

しかし・・・頭痛と一言で言っても原因は様々です。

たとえば脳梗塞や脳溢血の前駆症状としても起こることがありますが、このようなケースでは他の前駆症状としては、直前に分けのわからない言葉を発したり、普段とは違う行動を起こすなどの行動の変化が認められています。また吐き気を伴っているような酷い頭痛があれば、すぐに病院を受診しなければなりませんし、もし意識の混濁などがあれば、すぐに救急車を呼んだ方が賢明です。


日常的な偏頭痛では筋肉の緊張が原因であるとか、ホルモンのバランスが悪くて起こることもありますので、まず原因を特定し何が原因で頭痛が起こっているのかをしっかりと確認しておくことが肝要ではないかと思います。

筋緊張性頭痛(頭部周辺筋肉の緊張が原因でおこる頭痛)や頚肩腕症候群というのは、実は似たような身体症状があって、頚部から肩背部、それから腕の神経に沿って異常なほど筋肉がやせていたり、その反対に腕の筋肉の緊張が強くなっていたりするものです。

いずれにしても横浜・多宝堂治療院で行ってきた施療の中でも、特に腕や手のシビレ、それから偏頭痛では施療を行うことで治癒効率が非常に高かったので、是非こういった症状で悩んでおられる方がいましたらご相談頂きたいと思っております。(by 院長)