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健康であるために・・・免疫機能とガン

【癌の遺伝に関する、遺伝子レベルの研究が進行し、「何番目の遺伝子がどの癌に関連している」ということが判明するときがくると思われます。そのときまで、私たちは、「癌は遺伝する」という考えに立ち、癌家系の人は更なる注意が望まれます。】

これはSOD様食品を発明された丹羽先生のサイトに述べられている言葉ですが、統計的にみても身内の人間にガンが発病している場合、その子孫である自分達にも確率が増すと考えて差し支えないのではないかと思います。

そうなると私と私の妻の父親は二人とも直腸ガンを発病しておりましたから、私自身はもちろん家族全員(子供達も含め)がガンになる可能性は統計学的にも高くなるということになるのでしょう。

遺伝やストレス因子などが引き金になったとして、もし自分自身がガンになった状況を考えたときに、皆さんならどのような対応を講じるのでしょう。当然、「病院に入院して治療を受ける」そうお答えになるでしょう。

身内にガン発病の経験があった私自身には、「予防こそ最良の対応である」ということが言えると考えています。ガンを西洋医学で完治させる為には、それ相応の体力や自然治癒力、そして経済的な余裕も必要になることでしょうが、いずれにしてもガンという病気は体験してみなければ解らないような病変であることを知ります。

どのような病気にせよ、病を得るという事は「身体を回復させる為に必要な静養と治療」が必要になりますが、家庭を支えているお父さんが病に倒れるということは非常に負担が大きいということになります。それは経済的な事ばかりではなく、精神的な支柱としての役割が果たしてきた「目には見えない支え」が揺らぐということからです。また家庭を守るお母さんが発病すれば、家事や育児の負担が大きくなって、お父さんの精神的・肉体的負担は倍増することでしょう。

だからこそ予防が大切なのは一目瞭然です。

健康である・・・ということが何よりも幸せであり、平和であるということなのですから、そういった状態にならないようにするには一体どうすれば良いのか?という事を日頃から考えながら、それを実行していくことが肝要ではないかと強く感じるのです。

ただの疲労や風邪くらいなら2,3日静養して薬でも飲んでいれば治ってしまいますが、内臓や血液の病気というのは目には見えない形で徐々に身体を蝕んでいくものです。ですからその目に見えない病勢というものを日頃から自分の物差しをもってチェックする事が必要ではないかと私は考えています。

私がクライアントさん達に施療の際、一番注意して観察しているのが「汗をどのようにかいているのか」という事です。通常マッサージなどで全身の血行を改善していくと、背中や下肢(足)などに薄っすらと汗が滲んできます。そしてその汗の出方に良い状態と悪い状態があるのに気が付きます。

これは運動して出てくる汗にも言えることですが、「玉のような形」で汗が出ている人は健康的な方に多いのですが、「じわーっと滲んで出ている」ような汗をかく方もいます。このようなタイプはどちらかというとうっ血があって、どこかの部位に血液が偏っているような人ではないかと私は推測しています。

またどのような施療によっても全く汗をかかないような方もたまに見受けますが、このような方が一番怖いというか、全身にある細胞にきちんと血液が行き届いていない状態ではないかと感じています。これはいわゆる「冷え」の症状であって、血液自体の流れが全身的に悪くなっているのではないかと思います。

こういった方は必ず身体の何処かに「痛み」を訴えていますし、その痛みの所在が大抵の場合は2箇所か3箇所くらいあるのです。その痛みのある場所が若干変化しながらも、周りまわって元の場所に痛みが再発していくこともあります。

施療を加えると痛みの所在が緩和されるのですが、基本的な体質の中で「冷え」や「うっ血」をかかえているクライアントさんは、大抵このような汗の出方や痛みの所在と動向によって、ある程度見分ける事が可能になってきました。

私は小さなお子さんから若い高校生や大学生、それから20代や30代といった青年層の方々、そして免疫機能がドーンと落ちてくる40代から50代の方々、そして身体的な老化が進み始める60代以降の方々の身体に施療を行ってきた上で、見逃してはならない「あるポイント」を沢山感じてきました。汗の出かたというのも、そのうちの一つになります。

そして施療を始める前の第一のポイントが「顔色」なのです。

これは老いも若いも関係なく、万人の健康の状態を把握するのに一番大切なポイントではないかと思います。私は医師ではありませんから、生検などによる数値で病気かどうかを判断する事は出来ません。ですからクライアントさんの顔色を診てから判断出来得る情報をまず察知していきます。

そしてその次が「声」と「目」です。声に力があるのか無いのか、声が擦れているのか、透き通っているのかというのは、まず一番に感じることですが、瞳の輝度はもっとも健康度数に反映されているポイントではないかと思っています。この二つを感じながら最終的には表情の硬さと柔らかさなどから、神経的な状態を感じ取っています。

交感神経が過剰に優位な状態の人は顔色がやや青っぽく、表情に硬さが認められます。その反対に副交感神経が過剰に優位な状態の人というのは、顔色がやや白っぽくて表情はやや緩やかな印象です。

ガンに陥りやすいタイプの人は交感神経が過剰に優位な人ですが、こういった自律神経の異常をクライアントさんの顔色や表情から傾向性を感じ取りながら施療を行っていくことはとても大切な事なのです。

これは自分の父親がガンを発病していった当時やガンの療養中に感じてきた様々な事柄から得てきたポイントもありますが、肝臓や腎臓を患っている人、若しくはそれらの臓器に問題が起きそうな方の顔色は黒っぽいか、ドズ黒い印象を受けています。そういった方が陥るのは元々の内臓の強さから、割りと飲食(お酒なども含めて)に関してかなり身体に負担をかけてきた人に多いのが解ります。

また胃を傷めてしまう方は唾液の多い人に見受けられています。こういった方々は暴飲暴食になりがちで、夜中でもお腹が空いてしまって物を食べてしまうような生活をして胃を壊しているのではないかと感じています。その代わり朝はあまり食事を摂らないでお腹が空いてくると一気に食べてしまうようなタイプではないでしょうか。

このように様々な角度から体質や傾向性を考えていくと病気というものが生活の質や環境だけでは無く、その人の生まれ持った傾向性や体質(これも遺伝のうちに入るのでしょう)によって、ライフスタイルの中で徐々に傾いてくる類のものである・・・ということが理解できるようになってきますが、もちろん性格などもその一端を担っていくのではないかと思います。

いずれにしてもストレスを感じたら、そのストレスを溜め込まないようにすることは一番大切な事なのですが、人が感じるストレスには様々な形態があります。身体的なストレスも精神的なストレスも、必ず様々な形で病気というものに関与してくることは間違いないことではないかと思います。

そして免疫機能が一気に降下してくる40代の入り口・・・つまり厄年あたりに、まず一番初めの関門があるということになります。人間の身体の細胞というのは7年で全て全部入れ替わりますから、7歳、14歳、21歳、28歳、35歳、42歳、49歳、56歳、63歳、70歳・・・・と、年代によって一つ一つの節目があることを知ります。

こういった年代の節目前後には必ず身体的・精神的変化を伴いながら、周囲に対する見方や考え方にも変化が訪れてくるようにも感じられます。成長期・青年期・壮年期・老年期という大きな節目の中でも緩やかな変化が訪れるものですが、その変化の中で見落としてはならない大切なポイントがあるように感じています。

その見落としてはならないポイントに早く気が付いて、どのような情報や対策を講じていくかによって、その後の健康に対する良きアドバイスや施療が行えるのか?ということを常に感じておりますが、これからも皆さんの健康へのお手伝いを良い形で行えるように、今後も一層努力していきたいと思っています。

皆様のご健康を心より願っております。