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鴨川市営球場とプロ野球キャンプ

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ここは千葉県鴨川市の海岸沿いにある関東では有名な鴨川シーワールド。

イルカやシャチのショーをこのようにして見せてくれますから、小さなお子さんを連れたご家族が沢山やってきます。

ここ鴨川シーワールドの目の前には温泉旅館「鴨川館」がありますが、実は日本ハムファイターズのトレーナー時代には、その旅館に宿泊をしながら秋季キャンプの為に毎年滞在していました。

その鴨川館の一部屋(二部屋だったかな?)をキャンプ中は貸切にして、トレーナー・ルームとして使わせて貰っていたんですね。部屋からは鴨川シーワールドが目の前にありましたから、午前中に観光バスが沢山訪れてくるところをよく鴨川館から眺めていたものでした。

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当時、ファイターズが鴨川キャンプをはっていた場所は「鴨川市営球場」というスタジアム。

現在このスタジアムは千葉ロッテマリーンズがキャンプ地として使用しており、ファイターズは沖縄の名護や国頭村でキャンプを行っていますが、私がファイターズのトレーナーになったばかりの頃は、2軍専属トレーナーで春・秋共にキャンプ地は鴨川で行われていましたので、ここへ訪れると何故か故郷に帰ってきたような感情を抱きます。

鴨川は南房総なので割と温暖だと思いますが、やはり2月のキャンプインはとても寒かったですね。たしか雪が降ったこともあったと記憶しています。まぁ秋のキャンプは11月なので、それほど気温が低くなるようなことは少なかったと思いますが、4時半には空が暗くなってきてボールが少し見づらかったような記憶が蘇ります。

この鴨川市営球場で強烈に記憶に残っているのは、たしかジャイアンツの阿部選手がまだ大学生の当時、ファイターズの秋季キャンプに参加してメイン球場でフリー・バッティングを行っていたときにファイターズの選手達よりもボールを遠くに飛ばしていて、「この選手は将来絶対に凄い選手になるな。」と感じたことでしたね。もちろんダルビッシュ選手がブルペンでピッチングを行ったときにも、当然そのような気持ちを抱いたわけですが、この鴨川市営球場には沢山の思い出が詰まっていて私の故郷のようなスタジアムですね。

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鴨川市営球場のブルペンも今はこんなに立派になって人工芝が張られていますが、昔は全面土だったんですからね。選手達の練習環境もこうやって整備が整っており、今のプロ野球選手達は本当に恵まれた環境の中で練習が出来て幸せですね。


それから選手達がメイン球場からサブグランドや室内練習場へと移動する際には、「電気カート」も使われていましたが、そんなの昔はありませんでしたから(笑)

バットやグローブや着替えをバッグに入れて肩に担いで自分の足で移動してましたよ。それが当たり前だったんですからね。それに日が沈んでボールがよく見えなくなる時刻まで個人練習に明け暮れていて、それが終わってからトレーニング・ルームへと移動してましたから、宿泊していた鴨川館に帰る頃には、すでに日が暮れていたんじゃないかな・・。

とにかく秋のキャンプは若手選手達にとって「地獄のような日々」だったんじゃないかと思いますよ。それくらいハードな練習をするのが、いわゆるプロ野球の秋のキャンプだった・・・というのが昔のセオリーだったんじゃないかな?もちろん今は量より質で行われていると思いますけどね。

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ほとんどの選手は午後4時過ぎには球場を後にしてましたが、こんなに日が明るいうちにメイン球場から選手がいなくなるなんて、昔じゃあり得ませんでしたからね。10年前とはプロ野球も「変わった」ということなのかな。

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アクアラインの海ほたるから綺麗な富士山の夕景。

鴨川市まで横浜からだと車のナビ検索をすると所要時間は約2時間と出ていましたが、実際は1時間40分です。車が空いていれば、もう少し早く到着出来ると思いますが、関東で行われているプロ野球のキャンプ地の中では、鴨川が一番近いんじゃないかな?是非、一度足を運んでみては如何でしょうか。プロ野球選手達のキャンプでの技術練磨の姿が間近で見ることが出来ますよ。(by院長)