Acoustic Guitar Freak Vol.3
昨日は午前中アコーステイックギター談義から始まった施療となりました。
このブログでもお馴染と成りましたYさん・・・今回は何と!アコースティックギターの代名詞&元祖・マーティンD-28(1978年製)のヘリンボーンを持ってきてくれました。
施療前にギターを弾かせて頂いたわけですが、やっぱりD-28ってオールラウンドに使えるギターなんですねぇ。ストローク&フィンガーピッキングは当然の事ながら、フラットピッキングは真骨頂で使えるんじゃないでしょうか。とにかく全域にわたってバランスが良く、6弦から1弦まで弾き降ろしたときも各弦の音がしっかり聴き取れるくらい音の分散が良いのに気がつきます。癖がない分、その他のギターに比べると派手さや主張がそれほど無いわけですが、どのような音楽にも使用できる優れたギターであることが解ります。
今回弾かせて頂いたD-28は外観もさることながら、ネックの状態、ボディーの状態もミントで、1978年製とは思えないくらい良好な状態をキープされていました。更にヘリンボーンということで通常のギターよりも音が前に出ていたわけですが、こういう見えないところに拘りが隠されているということが、またギターという楽器の奥深いところでもありますよね。私が弾かせて頂いた感じでも、今後更に音が出てくるんじゃないかと思ったんですが、今回のギターは繊細な鳴りが特徴的な感じがしたわけですが、やはり指弾きの多いプレイスタイルだったのかも知れませんよね。私の中ではど真ん中のストレート・・・一台は手元に置いておきたいタイプのギターでした。
(YさんのD-28・ヘリンボーン)
お話によるとYさんはギター管理用の部屋を設けていて、湿度を丁度良くするためにエアコンを使用されているとのことしたが、さすがにそこまで出来る人も通常は少ないと思います。木でできたギターというのは湿度が高すぎたり低すぎたりすると木自体が変形を起したりギターの表板が割れたりして状態が悪化することもあるんですね。ですからギターケースに入れておく事も大切なんですが、反対にずっとケースにしまっておくのはギターにとっても良くないということになるわけです。ですからたまに爪弾いてあげる・・・ということと湿度が人間にとっても程よい状態を保つ・・・ということが、ギターにとっての最高のコンディショニングになる・・・ということになるんですね。これは人間も同じですよね。ずっと湿度の高い家の中にいれば、汗も出ずらくなって、代謝が悪くなりますから、たまには外で軽く汗をかく・・・それと全く同じ事ですからね(*^_^*)
しかし今回で3台目のギターを見せて頂いたわけですが、このYさん「良い目、良い耳をされてるなぁ・・・」と思いました。数ある中のギターをセレクトしていく場合には、こういった見る目、聴く耳を持った人じゃないと、なかなか良いギターには巡り合う事が出来ませんからねぇ。最もこれだけのギターをご自分で購入されて管理する・・・それだけでも凄い事ですよね。私には到底無理なお話ですから・・(苦笑)何しろギターをあんまり拭いてあげることもしてないので、Yさん・・・昨日はクロスまで置いていってくれました(笑)
次回は「00-18」を持ってきてくれるそうです。楽しみにお待ちしております!
午後からいらっしゃったKさんも実は音楽が大好きだそうで、昔はグループサウンズの演奏を見に行ったりしていたようですが、ギターにも結構ご興味がお有りのようでしたね。私が「ギター教室みたいなことにも興味があるんですけどね・・・いやもちろん趣味でね(笑)」とお話したら、「あら・・・それじゃ教えて貰おうかしら?」と仰りますので、こういう方々が私のところに一杯集まってくれたら、少し形になっていくと思うんですが、さらに今後の出会いを少し期待しているところなんですよね。